中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「最初のキャリアが東京でよかった…」若者は大都市で仕事に就くべき 地方でも重宝される人材になれる

地元に戻ってその経験を活かすことができる

 たとえば看護師の資格をとった後、一旦都会の病院で経験を積んでから地元に戻ると、「その視点はなかった」などと重宝されることもあるようです。ずっと地元にいた人はいわば「縦」の繋がりを持っておりますが、都会経験者は広い「横」の知見を持つことができる。

 一度都会を見ておくことで、地元人材にはない価値を提供できるかもしれないということ。ただし、都会風はあんまり吹かせない方がいいでしょう。「オレら都会経験してないからってバカにしとるのか?」と思われる懸念は否めません。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

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