西崎氏はテーマ型投資信託の問題点も指摘する。
「『5G』『AI』など特定のテーマに基づいた銘柄を組み込む投信ですが、流行りのテーマはすでに基準価額が上がっていて高値掴みになるリスクがある。また、単にそのテーマの個別銘柄を購入したほうが良い場合もある。ファンドラップも含め、金融庁はパッケージ販売などの商品は同種商品との比較情報を提供するよう金融機関に求めています」
西崎氏監修のもと、こうした商品についての金融機関の営業トーク例を表にまとめた。「安定したリターンを目指せます」「話題の技術や産業トレンドに注目した銘柄を組み込んでいるので期待できます」「今こそ契約しておくと心強いですよ」などと言われるだろうが、注意が必要だ。
「大切な資産ですから金融機関任せにせず、自らリスクや仕組みを理解できる投資先のみを選ぶことが重要です」(西崎氏)
※週刊ポスト2023年11月17・24日号