過去にブライダルサイトを制作した経験を生かし、「小柄ファッション」に特化したウェブサイトを開設し、お気に入りの小さい服やミニサイズの靴を売っている店の情報などを発信。サイトは小柄な女性の心をわし掴みにして、読者が次々に増加した。
「3年前からはインスタグラムに力を入れ始めました。それから1年、フォロワーが1万人を超えると、商品をフォロワーにPRする『案件』といわれる仕事が増えてきたんです。最初は月数万円の収益でしたが、いまはサイトやインスタ、企業とのタイアップなどを含めて月10万~40万円ほどの儲けがあります」
フォロワーの信頼を何より大切にする平川さんは単なる一方通行の情報発信だけでなく、リアルのファッションイベントなども随時行っており、この先もさらにサイトを充実させるつもりだと張り切る。
「子供が小さい頃は家事育児がメインでしたが、下の子が中学生になったいまは自由な時間が増えました。やりたいことがたくさんあるので、趣味を充実させながら副業も頑張っていきたいです」
ネイルアート
現在、平川さんのようにSNSを通じて副業が花開くケースが増えている。結婚3年目、子供なしのAさん(33才)はネイルアートが趣味で、相場の半額ほどで友人知人に施術していたところ、あまりの出来のよさに友人たちが続々とネイルをSNSにアップし、それを見た人から依頼が来るようになった。
「利用者が増えるほど技術がアップして、さらに依頼が来る好循環で、現在、昼の時間帯はほぼ毎日稼働しています。常連客が30人ほどいて月の収益は約30万円。まさか自分の趣味がこんな形で収入になるなんて……。内職のような気持ちで無理はせず、できる範囲で受けています。将来的に子供が欲しいので、出産や育児のためにひたすら貯金しています」(Aさん)