現代において、長く連れ添った相手であったとしてもパートナーシップを解消して新たな道を歩もうとする女性は決して少数派ではない。厚生労働省の調査によると2007年以降20年以上連れ添った夫婦の離婚率は増加の一途を辿っており、2020年には過去最高を記録した。
芸能界でもコロナ禍以降、熟年離婚のニュースが目立つ。2020年冬、水前寺清子が数年の別居を経て仕事上でもパートナーであった夫と離婚していたことが明らかになり、翌年には1998年にバツイチ同士で再婚した女優の鈴木保奈美(57才)と石橋貴明(62才)も、「子育てが一段落した」として離婚。
今年5月には、おしどり夫婦として知られたタレントの香坂みゆき(60才)と清水圭(62才)が離婚していたことがわかった。また、6月には女優の田中美佐子(63才)と、夫でお笑いコンビ「Take2」の深沢邦之(57才)がお互いのインスタグラムで、28年間の夫婦生活に終止符を打ったことを報告している。
2018年に離婚を経験した女優の南果歩(59才)は、年齢を重ねてからパートナーとの別れを選ぶことは、孤独と向き合うことと同義だと話す。
「独身に戻るということは、24時間分の時間割をすべて自分で自由に使えるということ。誰に対しても気を使わずに仕事を決められる半面、同じ時代を一緒に生きてきたパートナーがいなくなったことで、必ず孤独がついて回るようになりました。もちろん子供はかわいいしこの上なく大切ですが、パートナーとの関係性とは違う。
だけど離婚後の人生は自分で作っていくしかありません。ひとりになったことによって生まれた孤独を寂しさと捉えるのか、自分がさらに成長するための糧と捉えるのか。その違いによって、これからの人生が変わってくるはずだと思っています」(南・以下同)