Aさんは、「当日も居心地が悪い」と胸中を明かす。
「披露宴って、別に食事時でもない変な時間に始まるのに加え、特に食べたいわけでもないものが次々に出される。食べないとお皿を下げてくれないのも面倒だし、作り笑いをずっと浮かべて知らない人の話を聞かなくちゃいけない。居心地が悪くて疲労困憊です。お土産もいるのかとなと思うこともあります。
お金もないし、出席するだけがお祝いじゃないと思って、来年に予定されている同級生の披露宴の招待状に『欠席』と返信をしたら、『なんで?』と詰められました。
そのうえ、共通の友人たちに『Aはちょっと酷い』『○○ちゃんのには出席したのに私の披露宴は欠席する』『普通欠席とかしないよね? 社会人としてあり得なくない?』など、それはもうめちゃくちゃ言われました。でもお金がないものは仕方ないじゃないですか……」(Aさん)
友人の結婚式で“ご祝儀の金額査定”にうんざり
IT企業に勤務する20代男性・Bさんは、ここ最近「基本的には披露宴に出席しない方針」を貫いている。きっかけは、友人から聞かされた披露宴後の愚痴だった。
「友人の披露宴に出席した後のことです。その友人からお礼の電話がかかってきたのですが、ご祝儀の金額について不満を口にし始めて気分が悪くなりました。友人は『〇〇は高収入のくせに3万円だった。5万円ぐらい出せ』『□□は1万5000円。友人と思われてないってことだよな』『最近は披露宴開催の相場も上がっているのに、ご祝儀は同じ。相場を上げてほしい』などと愚痴ってきた挙げ句、『トータルでは全然披露宴の元が取れない』と言ったのにはドン引きしました」
ご祝儀の金額の査定話を不快に感じたというBさん。それ以来、披露宴の出席はすべて断り、自身が結婚する時も身内のみの参加にとどめた。
「なぜ開催する側が、こちらの出席+ご祝儀を“前提”にするのか。僕だって何を言われているかわからないなと思ったら、いっそ『出席しないと決めている人』というキャラを作ろうと決意したんです。特別に仲がいい人であれば、別途結婚祝いやご祝儀を贈ればいいのではないでしょうか。そもそも“お祝い”は、能動的にするものですし、その方法も人それぞれでいいと思います」(Bさん)