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【検証・コロナ経済対策費の使い道】迎撃ミサイル、原発廃炉、巡視艇調達、林道の整備…これらは「コロナ対策」なのか? 各省庁に質した

 農水省の担当者はこう説明する。

「この事業はTPP対策で2015年以降ずっと行なっている。(経済対策の)補正予算で出すというのは、ほんとは変な話なんですが、継続してやっていくための額を財務省さんのほうで確保していただいているのかなと認識しております」(林野庁森林整備部計画課)

 巨額のコロナ対策予算を査定する財務省が、各省からの“これにも予算を使いたい”という要求に、“ヨッシャ、ヨッシャ”とカネをバラ撒き、各省が頭を垂れて感謝する様子が目に浮かぶ。

 これらの予算の査定は果たして適切だったのか。財務省に問うと、「個別の予算事業については、必要性や緊要性、有効性・効率性などの観点から、財務省において関係省庁と協議のうえで、予算計上されております」(広報室)と回答した。

 かくして財務省の威光と引き替えに国民の税金は食い潰されている。

※週刊ポスト2023年12月1日号

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