米スポーツメーカーの宣伝効果は抜群
教育現場だけでなく、スポーツメーカー関係者の間でも注目度は高い。国内のスポーツメーカーの営業担当者が言う。
「サッカーやバスケット人気によって、野球の競技人口の減少が問題になっている。小学生の野球人口は2019年に20万人を切りました。大谷選手の活躍やWBCでの侍ジャパンの優勝、あるいは岡田(彰布・監督)阪神の快進撃で野球が注目されたシーズンに、大谷選手のグラブ寄贈というのは業界的に追い風のニュースだと思います」
そのうえで、こうも続けるのだった。
「誰のアイデアで始まった話なのかは気になります。グラブは大谷選手が長期契約を結ぶ米スポーツ用品メーカーであるニューバランス製のものですが、同社はランニングシューズとウエアで知られるものの、野球では後発メーカーでグラブのシェアも低い。日本市場向けでは、野球シューズをネットで販売するくらいで、バットやグラブは販売していない。今後、販売していく予定というが、ブランド名を周知させるのに、大谷選手のネームバリューは抜群です。
大谷選手が寄贈を発表したインスタ投稿では、グラブの写真とともに大谷選手が胸元に大きくニューバランスのロゴがプリントされたTシャツを着て投球する画像が添えられていた。宣伝効果は抜群でしょう」
次のページ:かつての巨人のユニフォームのよう