オーナーズミーティングのあり方のひとつを見せてくれた
集まったオーナー達と話をしているうちに「彼らは必ずしもEV一辺倒」ではないことも少しずつ見えてきました。当然、EVの環境に対する貢献度は、オーナー達のプライドを支える根幹にあります。しかし一方で、EV自体が抱える諸問題について理解した上で、EVライフを送っている人が多かったのです。
事実、参加者の中にはエンジン車も所有し、賢く使い分けを行っているという柔軟な人もけっこういました。その状況からは当初懸念していた、かたくなさを感じるような居心地の悪さではなく、純粋なクルマ好きたちの姿が見えてきたのです。
そして時間の経過とともに、今回のようなオフ会をこのままで終わらせるのは少々もったいないように感じたのです。この地では狐の嫁入り行列の少し前に、旧車のイベントがあり、多くの人たちが集まったというなら、次回はここ津川に旧車を始めとしたエンジン車と、今回のEVオーナー達の電動車が一堂に会し、「クルマ環境サミット」みたいなものを開催してはどうでしょうか。
今のところ来年の嫁入り行列についても、オフ会や旧車イベントについても開催日や詳細についての正式なアナウンスはまだありません。しかし、古くは越後と会津若松、そして奥州の文化や価値観の「融合の地」となった阿賀町だからこそ、ふさわしいイベントへと成長できそうです。アイデア豊富なオフ会の皆さんだけに、色々なプランを考えて頂けることを大いに期待しながら取材を終えました。
その後、新潟のディーラーで満充電にした日産アリアB9で東京まで320kmほどの帰路につきました。計算上は無充電で駆け抜けられますが、念のため、途中で30分のコーヒーブレイクと50kWhの急速充電を1回こなして、無事に帰宅。最新のBEV、ずいぶんと使えるようになったものです。
取材協力:NSホールディングス/阿賀町観光協会