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間質性肺炎を患った料理研究家・枝元なほみさん 酸素ボンベをつけてテレビ出演の思い「それを見てもらうのが私の使命」

あえて酸素ボンベをつけて仕事に出ると決めた枝元さん。「もう少し派手な色の管があってもいいかも」と笑う

あえて酸素ボンベをつけて仕事に出ると決めた枝元さん。「もう少し派手な色の管があってもいいかも」と笑う

 このとき、新型コロナウイルスの症状をこじらせたことで、間質性肺炎も悪化してしまった枝元さんは、受診した翌日から集中治療室に入り、その後は1か月間入院した。

「いまはだいぶ落ち着いてきましたが、やはり体調には波があります。だから、どう自分の病気とつきあっていくかを考えるようになりました」

酸素ボンベをつけてテレビに出演

 入院生活は約1か月。その間、さまざまなことを考えたという。

「すごく静かな気持ちだったんですが、先に亡くなった両親や弟、知人たちのことを考えると『生きることと死ぬことって境目があまりないんだな』と思うようになりました」

 入院生活を続けながら、少しずつ病状が落ち着き、体力も回復してくると、心境の変化が訪れた。

「入院する前は、元気のいい、明るめの音楽を好んで聴いていたんですが、入院した当初は、なぜか静かな音楽しか聴けなくなったんです。でも、お風呂がOKになり、シャワーを浴びたとたん気持ちが晴れやかになって、次第にアップテンポの曲が聴けるようになって、自分でもすごくびっくりしました」

 そんなとき、以前はよく出演していた『あさイチ』(NHK)から、出演のオファーが届いたのだ。

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