コロナ禍を経て、二拠点生活やセカンドライフの住処として、田舎での暮らしを考える人が増えているというが、その実態はどのようなものか──。「14才のとき沖縄でダイビングを経験して以来、沖縄の海が大好き」というタレント・田中律子さん(52)が沖縄県へ移住したのは2012年。東京での仕事もあるため、飛行機の便がよく、東京から日帰りできる本島で家を探した。
「高齢になってからの移住は不安だったので、体が動くうちに、と思っていました。沖縄暮らしは長年の夢だったので家はずっと探していて、結局10年くらいかけて理想の家を見つけました。場所は那覇よりも自然が多い恩納村。中古物件を購入して、リノベーションしました。
海が目の前なので、塩害がひどくて車や家電はすぐ錆びる。高級なものは買わなくなりましたね(笑い)。東京での生活はオンですが、沖縄での生活はオフ。海で遊んだり、夜は夕日を眺めながらご近所さんとお酒を飲んだり。地元にも溶け込んで楽しく過ごしています」(以下、「」内は田中さん)
朝からサップやサーフィンを楽しむ
朝起きたらすぐサーフィンやサップを楽しめるのも、海辺の暮らしの魅力。
「世界中の海に行きましたが、沖縄の海がいちばん好き。17年前からサンゴの保護活動も続けています。趣味の延長という感じですが、サップヨガの教室もしています」
南国だからフルーツもすくすく成長
近くの畑では、バナナやグアバ、ドラゴンフルーツ、レモンなど、南国ならではの果物を育てている。
「バナナは1本植えてみたらどんどん成長して、いまや立派な木に。雨が多いから、水やりを頻繁にしなくても果物がよく育ちます」
夜はご近所さんとホームパーティー
商店街育ちの田中さんにとって、ご近所付き合いは普通のこと。そのため、移住先にもすぐに溶け込めたそう。
「真夏は夜7時半頃まで明るいので、家の前の堤防でご近所さんと飲んだり、ホームパーティーをしたりして楽しく過ごします。海と夕日を眺めながらのビールは最高ですよ」
【プロフィール】
田中律子(52)/東京都出身。ドラマやバラエティで活躍。NPO法人『アクアプラネット』や『日本サップヨガ協会』の理事長、美ら島沖縄大使などとして、海に関わる活動も意欲的に行う。
写真/本人提供
※女性セブン2023年8月31日号