FTXの経営破綻で結果的に“ノーギャラ”での出演に
一方で、企業の広告に出て“シンボル”となることにはリスクも伴う。大谷は昨年、暗号資産(仮想通貨)取引所の「FTX」のCMに出演。しかし、同社は昨年11月に経営破綻し、損害を受けた投資家らが広告に携わった大谷ら著名人を一斉に提訴するという“事件”が起きたのだ。
損害賠償請求額は不明なものの、被害を受けた投資家らは訴状で「110億ドル(約1兆5000億円)の損害を受けた」と主張していたという。スポーツライターの友成那智氏が指摘する。
「大谷選手はギャラの大半をFTXの未上場株でもらっていたとされます。当時、同社は2~3年後に上場すると言われていましたが、経営破綻で未上場株が紙切れになり、ほぼ“ノーギャラ”の出演となってしまった。ただ、スポンサー企業の不祥事によるイメージダウンが直後のWBCでかき消されたのは不幸中の幸いでしょう」
※週刊ポスト2023年12月8日号