鹿児島県徳之島町のふるさと納税、人口の4倍にあたる4万人が寄付　町長は「金額や人数を問うものではありません」

　年末、駆け込みでふるさと納税を申し込む人も少なくないだろう。ついつい返礼品の善し悪しで選んでしまいがちだが、本来は自治体への“応援”を意味するもの。町の魅力を知ってこそ応援の気持ちが湧いてくるはず。今回は、7つの市や町の首長にイチ押しのふるさと納税返礼品について教えてもらった。第4回は鹿児島県徳之島町の高岡秀規町長が登場する。【全7回の第4回。第1回から読む】

みなさんの「思い」に支えられています

　ふるさと納税が始まった2008年、徳之島町への納税寄附者はわずか5名だった。高岡町長が当時を振り返りながらこう語る。

「徳之島町では当初から“思いやり基金”という名称でみなさんからの寄附を募りました。現在では人口の約4倍にあたる約4万人の人が気持ちを寄せてくださいますが、思いやりは金額や人数を問うものではありません。

　ふるさと納税の理念は、徳之島町出身の人が故郷を思って、また徳之島町を知った人が第二の故郷と思って支援してくださることであり、税金の使い道を選択できることが特徴です。各自治体が独自の政策で国民の理解・協力を得て地域振興が実現します。それがふるさと納税のあるべき姿です」

　アマミノクロウサギやオビトカゲモドキなど希少生物が数多く生息する徳之島は、2021年に世界自然遺産に登録された。

「毎年、基金実績を公開しており、自然保護活動はもちろん未来を担う子供たちのための教育関連事業にも力をいれて展開させていただいています。町の人が心を込めて生産する果物や野菜、焼酎などの返礼品から徳之島町の魅力をお伝えできればと願っています」

豊かな大自然に心も身体も癒される「神秘の島」の返礼品

【寄附額15000円】徳之島プレミアムジェラート＆ソルベ16個
　完熟マンゴーなどの南国フルーツはもちろん、島の伝統食材である向春草や輝く海から抽出した塩など絶品フレーバーが8種。

【寄附額15000円】サンシャインキーツマンゴー1～2玉
　市場での流通量の少なさから「幻のマンゴー」と呼ばれるキーツマンゴー。太陽をたっぷり浴びた濃い甘みは、知る人ぞ知るおいしさ。

【寄附額3000円】太陽の恵み！3種のしあわせ島ジャムセット
　シークニン、生姜、たんかん＆パッション、各50g。“野生のみかん”こと「シークニン」のほか、たんかんやパッションフール、生姜と厳選素材の味と香りを手作りでぎゅぎゅっと凝縮。