「ふるさと納税に頼り切る財政構造になってはいけない」　新潟県内で寄付額がトップの燕市はどう還元しているのか、市長が語る

新潟県燕市は“クラウドファンディング型ふるさと納税”も活用し「全天候型子ども遊戯施設」を建設中。2024年度中のオープンを目指している

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　自己負担額2000円で全国各地の特産品を楽しめるふるさと納税。ついつい返礼品の善し悪しで選んでしまいがちだが、本来は自治体への“応援”を意味するもの。町の魅力を知ってこそ応援の気持ちが湧いてくるはず。今回は、7つの市や町の首長にイチ押しのふるさと納税返礼品について教えてもらった。最後となる第7回は新潟県燕市の鈴木力市長が登場する。【全7回の第7回。第1回から読む】

『子育てするなら燕市で』住みやすい町づくりに励む

　新潟県内でふるさと納税寄附額トップの燕市であるが、寄附金はどう町に還元されているのだろうか。

「ふるさと納税の収入に頼り切るような財政構造になってはいけないと思っているんです。なので、毎年必要なものに寄附金を充てるのではなく、学校の施設や、公民館、体育館の修繕などに充ててきました。その甲斐もあってか、市民の方からは『子供のための施設が多く、よその市の方から“燕はいいね”とうらやましがられる』といった声をよく聞きます」と鈴木力市長は語る。

　もうひとつ自慢なことがあると、にこやかに教えてくれた。

「ふるさと納税の担当者が頑張ってくれていて、事務処理が早いと評判が良いんです。私はよく『燕市　ふるさと納税』とエゴサーチをするのですが（笑い）、『対応が素晴らしかった』など好意的なコメントが出てきます。申し込みが集中する年末には、休日返上で対応にあたるなど、大変だと思うのですが、それでも燕市のために頑張ってくれているので、彼らはすごいチームなんです！」

金属加工技術が集まる“ものづくりのまち“の返礼品

【寄附額94000円】ツインバード　全自動コーヒーメーカー
　日本スペシャルティコーヒー協会理事の田口護氏が監修した全自動コーヒーメーカー。豆の風味を損なわない低速臼式フラットミルと、6方向からお湯を注ぐシャワードリップでプロのハンドドリップを再現している。“ものづくりのまち”燕市の技術が詰まった製品。

【寄附額90000円】GLOBAL　包丁・包丁ケース・さや6点セット
【1】ペティーナイフ：全長26cm、刃渡り13cm、重量110g【2】三徳：全31cm、刃渡り18cm、重量175g【3】ナイフロール【4】ファブリックシース（M）×2【5】オリジナル手ぬぐい（非売品）
　一番人気の万能包丁と野菜や果物切りに適した小型包丁、専用の包丁ケースと布さやを付けた包丁セット。

【寄附額50000円】ジオ・プロダクト片手・両手鍋セット
【1】片手鍋18cm、容量2L【2】両手鍋22cm、容量3.5L【1】【2】ともにガス火・IH対応。
「煮る」「焼く」「ゆでる」「炊く」「オーブン調理」が可能な万能鍋。全面7層構造で、全体にムラなく伝わる熱効率により、調理時間も短縮されて家計にも優しい！