お正月といえば、「お年玉」シーズンでもある。インテージのお年玉に関する調査(2022年12月)によると、お年玉の予算総額について4人に1人が「1万円超~2万円」(25.2%)と回答。次いで多かったのが「5000円超~1万円」(21%)で、約半数が「5000円超~2万円」を想定しているという。
各年代によって相場は異なるものの、お年玉をあげる人数が増えるほど金銭的な負担がかかるのは事実。そうした中、親戚間のお年玉を廃止したり、ルール見直しに動き出した人たちも現れているようだ。
「毎年会わない」が理由でお年玉を廃止
メーカー勤務の40代男性・Aさん(都内在住)は、5年ほど前に親戚間で「お互いにお年玉をあげない」という“協定”を結んだという。
「私には大学生と高校生の2人の子供がいて、弟にも2人、小学生と幼稚園の子供がいますが、弟家族は九州に住んでいて、毎年お正月に顔を会わせるわけではないんです。
これまでは会った時だけなんとなくお年玉をあげていたんですが、前回いくらあげたのかわからなくなっていて、もはや“適正金額”がわからない。前回より下げてしまったらイヤだなと思いつつも、“前いくらだったっけ?”と訊くわけにもいかないし……。
お年玉だからとかじゃなくて、会ったときにお小遣いをあげる方式でいいかなと思っていたら、弟からも“互いにお年玉を贈り合うのはもうやめよう”という話が出ました。気を遣い合うのが面倒で、うちはすでに親戚間のお歳暮も廃止していたので、自然の流れだったのかもしれません」(Aさん)