エコノミーモードの撤廃で薄れる「課金の意味」
価格改定とともに発表されたアップデート施策である「エコノミーモードの撤廃」もプレミアム会員の解約につながる可能性がある。これまで一般会員・未ログインで、混雑時間帯に動画を視聴した場合、低ビットレートでの視聴を余儀なくされてきたが、2024年3月からはいつでも最高720p画質で視聴できるようになる。
メーカー勤務の20代男性・Bさんは、エコノミーモードの撤廃により「課金する意味が薄れる」と感じている。
「プレミアム会員には、広告非表示、バックグラウンド再生・限定動画や高画質視聴が可能などの特典があります。どの特典に価値があるかは人によって違うでしょうけど、私が惹かれたのは高画質視聴でした。
プレミアム会員では最高1080p画質で見られるとはいえ、720p出るなら十分。プレミアム会員を継続しなくてもいいかなという気持ちになりますね」
Bさんは「これまで一度も値上げしなかったことには感謝しかない」としたうえで、改定後の価格が「高い」と感じる理由を明かす。
「ガッツリ使うわけではなく、暇つぶし程度の利用ではちょっと高いなと感じてしまいます。私のように、以前はニコ動に熱中していたけど、現在はYouTubeメインで、ニコ動は時々覗く程度というユーザーにとって、値上げ後の価格は視聴も配信も使いこなしている人用になるのかなという印象です」(Bさん)