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「ニコニコ」プレミアム会員数がピークから半減、値上げで“会員離れ”加速の懸念 エコノミーモード撤廃で「課金する意味が薄れる」の声も

「ニコニコ」プレミアム会員、さらなる減少の危機か(イメージ)

「ニコニコ」プレミアム会員、さらなる減少の危機か(イメージ)

 ドワンゴは12月4日、運営する動画コミュニティサービス「ニコニコ」のプレミアム会員料金を、2024年3月1日に現行の550円から790円に改定すると発表した。一気に1.5倍近い値上げに、既存会員たちのあいだで動揺が広がっている。

 プレミアム会員は、混雑時も高画質再生、動画広告非表示などの特典が提供されている有料プランだが、会員数は減少傾向にある。

 KADOKAWAグループの決算説明資料によると、プレミアム会員数がピークを迎えた2016年9月末時点の256万人から年々減少し、2023年9月末時点では128万人。7年で半減したことになる。もちろんサービス維持のためには値上げが必要だという判断だろうが、プレミアム会員であり続けたユーザーからは、解約を検討する声も上がっている。

値上げで目移りしてしまうのは同価格帯のライバル

 IT企業勤務の30代男性・Aさんは長年プレミアム会員だったが、今回の値上げ発表で「解約するかどうか迷っている」と明かす。

「サブスクが多数ある中で、値上げは耳の痛い話です。毎日使うものなら継続を迷わないんですが、現実的には、動画サービスでは圧倒的にYouTubeを見ていて、ニコ動(ニコニコ動画)にはほとんどアクセスしていない。月に一度も見ないときもある、というような使い方なので、ちょっと考えてしまいますね」

「ニコニコ」は、引き留めのための施策やお得プランなども発表している。プレミアム会員向けに2024年2~4月までの3か月間、ニコニコポイントを毎月配布。年額払いにすれば月額換算で659円になるというプランも提示している。それでもAさんが悩む背景には、同価格帯の“ライバル”の存在がある。

「ネトフリ(Netflix)の『広告つきプラン』が月額790円。動画配信サービスでも方向性が違うので、単純に比較するのは難しいとは思いますが、ニコ動よりもネトフリの方が見たいと思えるコンテンツが充実してそうなイメージが……」(Aさん)

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