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2024年も「地球沸騰化」は続くのか? 気象予報士・森田正光さんは「スーパーエルニーニョの影響で冷夏になる」と予測、花粉の飛散量には戦々恐々

気象予報士の森田正光さん(本人提供)

気象予報士の森田正光さん(本人提供)

花粉症のかたには残念な予測

 加えて2023年11月にはパプアニューギニアのウラウン火山が大規模な噴火を起こしました。噴煙は高度約1万5000mにまで到達していて、それが冷夏を後押しするかもしれません。火山灰が成層圏にまで達すると太陽光が遮られ、地表面に届く太陽光が弱まるからです。

 また、2023年は全国各地で観測史上最も早い桜の開花を記録し、全体的に2週間くらい季節が早まりました。一方、秋の到来は2週間ほど遅れたので、夏が異常に長かったイメージです。

「日本から春と秋がなくなるんじゃないか」「四季が失われて二季になるのでは」と心配する声も聞かれますが、ぼくは四季は保たれると思っています。日本が位置する北緯35度付近は、低気圧と高気圧が交互にやってくる、四季のある気候帯だからです。

 ただし昔より全体的に気温が底上げされているため、感覚的に夏が長くなり、かつてのようなメリハリのある四季ではなくなる可能性はありますね。

 花粉症のかたには残念な予測ですが、2024年は花粉が多い。花芽は前年の夏の暑さで決まるため、2023年が猛暑だった分、花粉の飛散量が多くなることは確実です。ぼくもひどい花粉症なので、いまから戦々恐々としていますよ(苦笑)。

【プロフィール】
森田正光/気象予報士。国内初のフリーのお天気キャスターとして、わかりやすくユニークな気象解説に定評がある。2005年には財団法人日本生態系協会理事に就任し、環境問題や異常気象の分析も行う。

※女性セブン2024年1月4・11日号

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