ちなみに、1.5%という高いポイント還元率で知られる「漢方スタイルクラブカード」を持つジャックスに問い合わせてみたところ、「同カードを始めとするすべてのカードブランドで、国税の支払いにも通常の買い物と同様のポイントを付与する予定」との頼もしい回答を得た。
ただし、国税のクレジットカード納付では納税者が決済手数料を支払う必要があることに注意したい。一般的な買い物ではこうした手数料は店側が負担するので現金でもカードでも支払額は同じだが、国税では納付者が負担するので現金の場合よりも支払額が多くなってしまうのだ。手数料は最初の1万円までは76円(税別)、以後1万円を超えるごとに76円を加算する。消費税を含めると、1万円の納税で82円となり、0.82%の手数料となる。
このため、一般的な還元率である0.5%のカードで支払うと、ポイントが付与されても損になってしまう。また、手数料は割合ではなく1万円ごとに82円が加算される仕組みなので、納税額によっては0.82%を大きく超えてくるので要注意だ。たとえば、1000円の納税であっても82円は取られるので、手数料率は8.2%になってしまう。利便性を重視するなら十分アリだが、支払額としては損となる。具体的な手数料額は支払い手続きができる「国税クレジットカードお支払いサイト」でシミュレーションできるので、支払いを確定させる前に確認しておこう。