「女の子なんだから無理することない」と諭された
金融機関に勤める20代女性・Cさんは現役時に受かっていた大学はあったが、「“力試し”のつもりで受験しただけだったので、進学はしなかった」。1浪で第2志望だった大学に進学したが、両親に浪人を反対された過去がある。
「もともと両親は『女の子は現役、男の子は1浪まで』という“暗黙のルール”を決めていたようです。両親からは『女の子だから無理することはない』とか、『社会に出るのが1歳遅くなる』とかわけのわからないことを言われ、現役で受かった大学に行くように進められましたが、猛反発しました。
そもそもその大学も別に行きたいところではなく、親が“なるべく浪人させたくないから、受かりそうなところを出願しておけ”というので、渋々受けたところだったんです」
親からは、現役で大学に行くなら、浪人をした時にかかる費用で留学してもいいと提案されたが、Cさんはきっぱり断った。
「なぜ留学ならよくて、浪人はダメなのか。悔しくて、必死に勉強しました。結果的に第一志望には合格できませんでしたが、第二志望のところに合格し、今はこの大学に来てよかったと思えるほど充実した生活を送っています」(Cさん)
人生の大きな岐路に立つ受験シーズン。浪人の決断も継続も家族でよく話し合って考えたい。(了)