ファンが納得するタイミングと相手
ある男性アイドルグループのファンだという女性・Bさん(40代/エンタメ企業勤務)も、今回の結婚報道を見て「模範解答ですよね」と納得する。
「長年いろいろな界隈の推し活をしてきましたが、ここ数年、アイドル産業に対して思うところがありました。ただ、やっぱり『アイドルの熱愛や結婚』については頭のなかでまとまらない部分もあったんです。従来のアイドル像に縛られないファンとアイドルの関係を考えるなら、恋愛も結婚もご自由に、と言いたいところですが、やはり『ファンを裏切らないでね?』という気持ちも拭えず。
ただ、今回の堂本剛さんと百田夏菜子さんの結婚には、ひとつの“模範解答”を見た気がします。交際を隠し通したプロ意識はもちろんのこと、やはり最大のポイントは『ファンが納得するタイミングと相手』でしょう。KinKi Kidsは2022年に25周年を迎えましたし、ももクロは昨年15周年でした。それぞれファンにとって大事なアニバーサリーイヤーを迎えたこと、そして年齢的にも女性側が適齢期であることなど、納得できる部分ばかり。私の推しのメンバーもファンを大事にしつつ、自分のプライベートも充実させてほしいと思います」(Bさん)
ある女性アイドルグループのファンで、中学生の頃から地下アイドルの推し活も行ってきた、都内の大学に通う男性・Cさん(20代)も、今回の結婚を「理想的」だという。
「女性アイドルファンとして、まずはももクロの夏菜子さん、おめでとうございますと言いたいです。僕も中高時代にももクロの楽曲や全力パフォーマンスに励まされた一人です。最近、女性アイドルは卒業後にIT企業の社長やスポーツ選手と結婚する事例が多く、少々複雑な心境になることもあったんです(笑)。
でも、今回はトップアイドル同士ということで、何も言うことはありません。2人共ファンを裏切らずに長年アイドルとして生き続けてきた方だと思うので、そのプロ意識に感服します。ご夫婦でプライベートも充実した時間を過ごしてほしいと思います」(Cさん)
ファンにとって「推しの結婚」は、悩ましい問題でもあるが、今回の2人の結婚には、KinKi Kidsやももクロファンだけでなく、他の界隈のファンからも素直に祝福の声が出ている。推しの結婚のひとつの“模範解答”と評価する向きは多いようだ。(了)