アイドルとプライベートな関係を持っていることをSNSアピールする、いわゆる“匂わせ”投稿が話題になることが増えている。最近も、世界的な人気を誇るK-POPアイドルと、その恋人と噂される韓国人インフルエンサー両者の“匂わせ”が発覚し、各国のファンがこれに反応。日本でも男性アイドルのベッド写真や、会話が録音された音声データを恋人とされるファンが流出させるなどしている。
一人一台スマートフォンを所有し、誰もが簡単に情報発信できる時代。インスタグラムのストーリーのように24時間で投稿が消える機能があるほか、投稿を数分後に削除する“ツイ消し”行為も簡単に行える。だが、「誰も見ていないだろう」という気軽な気持ちで投稿しても、誰かがスクリーンショットを撮り、のちのち拡散される「デジタルタトゥー」のリスクもある。SNSに“匂わせ投稿”をする女性たちは、なぜこのような行動をするのだろうか。その心理を探った。
ネットで叩かれても優越感
現在、ラウンジでバイトする女子学生・Aさん(21歳)は、過去にアイドルの追っかけをしていて、実際に“匂わせ”をしている友人がいたと話す。
「私もそうですが、人気タレントや男性アイドルと繋がりたくてラウンジで働いている女子は多いですよ。出会いのきっかけになる場所って限定されているので、まずはそういう環境で働くことで、出会いの可能性を高めるところから始めるんです。キャストの女の子の中に繋がっている子はけっこういるので。
例えば、パパ活なんかでお金を稼いだところで、よくても最前列でコンサートが見られるくらいですよね? でも、実際にプライベートで繋がれたら、もっと親密になれるわけじゃないですか」(Aさん)
では、なぜそこからSNSでの匂わせというリスクのある行為に繋がっていくのか。Aさんは、こう続ける。
「匂わせることで他のファンに対しても『勝ったな(笑)』という優越感が味わえるんでしょうね。オタクってそういうところが絶対にあると思う。だから、繋がるだけじゃなくて、結局は“匂わせる”ところまでが目的の子もいると思いますよ。
匂わせをした女子のアカウントがバレて、ネットで叩かれたとしても、それによってさらに優越感を得られるので問題ない。そもそもインフルエンサーとか、SNSで多くのフォロワーがいるようなプチ有名人のような子だったら、それで自分もバズれば一挙両得なのだと思います」(Aさん)