現在パチンコ業界において大きく注目されているのが、「ラッキートリガー」という新機能。今年3月以降にホール導入されるパチンコ機から搭載可能となる「ラッキートリガー」とは、現行機種に搭載されているRUSH(大当たりが続いて出玉が増える状態)の性能を高めたものだ。
現行機種では、RUSH時の期待獲得出玉数は初回大当たりの出玉をのぞいて6400個未満となっているが、「ラッキートリガー」と呼ばれる状態では、初回大当たりの出玉をのぞいて期待獲得出玉数が9600個未満となる。
パチンコに詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。
「ラッキートリガーの登場で、パチンコの出玉規制が大幅に緩和されるかのように見えますが、そういうわけではありません。これまで通り、射幸性が高くなりすぎないように出玉性能を制限しながら、その範囲内でラッキートリガーという一時的に出玉性能が高い状態を作ることが可能になったということです。
ラッキートリガーを搭載するにはいくつかの条件があり、現在のメイン機種となっている“ミドルタイプ”の場合、その条件をクリアできず、基本的には搭載が難しいとされています。
実際にラッキートリガーが搭載されるのは、大当たり確率の1/200程度の“ライトミドルタイプ”や、さらに大当たり確率が高い“甘デジ”になります」
MAXタイプに近い機種として話題に
ラッキートリガーが搭載されることで、パチンコ機の多様性が広がりそうだといわれている。
「ラッキートリガーを上手く活用することで、かなり個性的な機種が登場しそうです。たとえば、3月4日にホールデビュー予定である藤商事の『P緋弾のアリア 緋緋神降臨 ラッキートリガーVer.』という機種は、“MAXタイプ”に近いと話題です」(藤井氏、以下「」内同)