注目のETFは
米国株ETFで検討しやすいのは、S&P500指数に連動する「VOO」、もしくは米国の上場企業のほぼ全てをカバーする「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動する「VTI」です。どちらも上位10社の組入銘柄はほとんど同じですが、VOOは500社に対して、VTIは4000社を組み入れているため、幅広く分散したい人にはVTIがよいでしょう。
また高配当ETFとして人気が高いのはSPYDです。S&P500採用銘柄の中で配当利回りが高い80社へ投資しており、配当利回りは過去5年間4~5%と比較的安定しています。
じつは日本株も2009年以降は、右肩上がりで株価が上昇しています。とくにここ最近の日本株への注目度を鑑みると、日本株投資も外せないように感じます。ETFで日本株の長期投資を取り入れるなら、幅広く分散投資ができるTOPIX連動型投信(1306)が一丁目一番地でしょう。
今回のまとめ
・信託報酬が安いETFは長期投資に向いている
・ただし分配金の再投資には注意が必要
【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。