これまで投資をしてこなかった人からも熱い注目を浴びている新NISA(少額投資非課税制度)がいよいよスタートした。では、どんな投資先があるのか。ファイナンシャルプランナー・藤川太氏とグローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏の監修のもと、3つのポイントに沿って、注目の銘柄を紹介しよう。
【ポイント1】株式型では「オルカン」が定番
株価指数などに連動する「インデックス型」の投資信託は、管理費用など運用コストが安く、初心者向きだ。特に「株式型」でインデックス型の代表格である『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』、通称“オルカン”は定番となっている。
「オルカンと同じ内容で管理費用が0.0561%とさらに安い『楽天・オールカントリー株式インデックスファンド』は、設定から間もなく実績はまだありませんが、注目に値します」(藤川氏)
【ポイント2】バランス型は「株式重視」と「債券重視」に分かれる
上記の「株式型」よりリスクが低いのが「バランス型」となる。そのバランス型も大きく2つに分類でき、「株式重視」と「債券重視」に分かれる。
「例えば『eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)』は株式重視の商品で、国内・先進国・新興国の株式と債券、不動産など8資産のファンドに均等に投資。債券の割合は合計37.5%。同種のファンドと比較して管理費用が割安。
一方、『ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』は債券重視の商品で、日本の公的年金に近い割合で運用している。わかりやすくて投資しやすい」(藤川氏)