「テンバガー」候補の探し方
カブ知恵代表の藤井英敏氏が挙げるのは、東証グロース250ETFだ。
「AI時代が本格化するなか、AI関連の有望企業に分散投資できるETF(上場投資信託)です。成長投資枠では、より期待リターンの高いETFや個別銘柄に資産を投じるとよいでしょう」
リスク覚悟で大きなリターンを狙う人向けに、藤井氏がこう指摘する。
「生成AI向けクラウドサービスで経済産業省の認定を受けたさくらインターネットは、経済安全保障という国策が追い風。『国策に売りなし』の相場格言の通り、株価は2年で4倍も見込めると私は予測しています。
他にも半導体関連のソシオネクストは要注目です。ラーメンチェーンの魁力屋は積極的な出店攻勢をかけていて、時価総額が130億円前後と小さいので値動きも速く、株価は2年で3倍になっても不思議ではない」
グローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏は、大化け銘柄の選び方をこう語る。
「時価総額が小さく、かつ技術力や販売力などに大きな強みを持つ企業は、将来的に株価10倍も目指せるような大化けが期待できます。例えば、ガス・水道メーターで国内最大手の愛知時計電機は、スマートメーターへの移行が大きな追い風となる。電気用のスマートメーター普及が進むなか、ガスや水道用の普及率は1%に満たない。拡大の余地は極めて大きく、大きな期待が持てます」
藤川氏、藤井氏、戸松氏の注目商品・銘柄は別掲表の通り。新NISAのチャンスを最大限に活かすために、大いに参考になるのではないだろうか。
※週刊ポスト2024年2月2日号