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【日経平均は年内に5万円も】株価上昇を牽引するファストリ、東京エレクトロン、信越化学工業、デンソー…世界トップを狙える日本企業のすごい実力

2024年、世界を制する日本企業【その1】

2024年、世界を制する日本企業【その1】

「ものづくり大国」としての日本の技術力は健在

 ファーストリテイリング以外にも、世界一が目前とみられている日本企業は多い。とりわけ「ものづくり大国」としての日本の技術力は、令和の世にも健在だ。

 2023年上半期に、半導体製造装置メーカーで売り上げが世界3位になったのが東京エレクトロン。国内では半導体製造装置関連として最大の時価総額を誇る。前出・有森氏が指摘する。

「半導体市場は数年おきに好不況を繰り返していますが、不況の影響を受けやすいのが製造の後工程であるのに対し、同社は前工程に強い。不況の煽りを受けづらいことは業界世界一を目指すうえで好材料です。

 それに、同社には本気で世界一を目指してきた経験がある。前任の会長兼社長だった東哲郎氏が、2013年に半導体製造で世界トップの米・アプライドマテリアルズとの経営統合を仕掛けたのです。独占禁止法抵触の疑いで米当局が介入し、統合の夢は潰えましたが、そうした情熱や経験は大きなアドバンテージになる」

 さらに「生成AIが東京エレクトロンの伸びしろになる」と指摘するのは、経済ジャーナリストの片山修氏だ。

「対話型AIなど生成AIは半導体業界の追い風になるとみられ、米テック大手が競って開発しています。東京エレクトロンも2024年度上期から生成AI関連需要の業績貢献を見込んでおり、次の成長ドライバーになる可能性は十分にある」

 化学メーカーとしての時価総額で世界5位(2022年5月時点)につける信越化学工業は、いくつもの分野で世界トップシェアを誇る超優良企業だ。

「パソコンやスマホのCPUメモリーやICチップなどに欠かせないシリコンウエハーの製造にたしかな実績があります。塩化ビニール樹脂の分野で世界シェア1位を続けている優良企業です」(前出・有森氏)

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