日本マクドナルドは、1月24日より単品を中心とした一部メニューの店頭価格の価格改定を行った。対象となるのは全体の約3分の1の商品で、10円から30円の値上げ幅となる。今回値上げされた代表的な商品は以下の通りだ。
【商品名:値上げ前価格→値上げ後価格】
てりやきマックバーガー:370円→400円
フィレオフィッシュ:370円→400円
ダブルチーズバーガー:400円→430円
ビッグマック:450円→480円
炙り醤油風 ダブル肉厚ビーフ:550円→580円
チキンマックナゲット5ピース:240円→260円
炭酸ドリンクLサイズ:270円→290円
一部を除く「バリューセット」、「ハッピーセット」、「ひるまック」などのセットメニューは据え置きとなる。
また、「チキンクリスプ」(180円)は、価格据え置きで「マックチキン」としてリニューアル。500円台の「マックチキン」、「スパチキ(スパイシーマックチキン)」、「チキチー(マックチキンチーズ)」、「エグチ(エッグチーズバーガー)」のバリューセットは、「ちょいマック」という新名称で提供される。
マクドナルドでは、2022年に2回、2023年に1回の値上げを行い、2023年7月には一部の都心部の店舗における都市型価格の見直しを実施。今回の値上げにより、約2年で実質的に5度にわたって値上げしていることになる。
例えばこの約2年での価格の変化は、『てりやきマックバーガー』で60円の値上げ、『ビッグマック』では90円の値上げ。かつては“安いハンバーガーチェーン”というイメージが強かったマクドナルドだが、その印象も変化を余儀なくされそう。SNSでは、〈手軽が手軽に食べれなくなる悲しみ〉〈高級品の域になってきたなあ〉など、ショックを受ける声も少なくない。
外食産業に詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「原材料費などのコスト高騰を考えると、値上げは仕方ない部分があると思います。これまでの価格設定が低く抑えられていた分、値上げする余地が大きいからこそ、数度にわたって値上げしているという事情もありそうです。
ただ、多くのバリューセットの価格が据え置きであること、これまでバリューセットのメニューに組み込まれていなかった『チキンクリスプ』を『マックチキン』にリニューアルしたうえで、『ちょいマック』としてセットメニューに加えたことの2点については消費者としても“助かった”と言えるでしょう。
特に『マックチキン』のセットメニューの価格は500円。ワンコインでセットメニューが食べられるのは、まだまだリーズナブルだと思います」