中国当局は預金準備率を0.5%引き下げるなど景気刺激策を行ったことから、上海総合指数、香港ハンセン指数はやや持ち直す動きが見られている。ただ、ニデック<6594>が電気自動車部品の中国市場での不振を理由に今期純利益を下方修正するなど中国関連銘柄への風当たりは強いままだ。ファナック<6954>、村田製作所<6981>などの年始からのパフォーマンスは、日経平均およびTOPIX比では弱い。今週以降、決算発表が本格化を迎えることから、決算をきっかけとした「アク抜け」の動きが中国関連銘柄に入るか注目したい。
なお、26日の大引け後に発表されたファナックの決算は、通期営業利益予想を上方修正し、市場予想を上回った一方、信越化<4063>は、第3四半期営業利益が1776億円と市場予想1945億円前後を下回った。
今週にかけては、国内は、1月30日に12月雇用統計、31日に12月鉱工業生産(速報値)、1月消費者態度指数などが予定されている。
海外では、29日に独・12月小売売上高、30日に豪・12月小売売上高、独・第4四半期実質GDP(速報値)、欧・第4四半期実質GDP(速報値)、米・11月S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、1月コンファレンスボード消費者信頼感指数、12月JOLTS求人件数、31日に豪・第4四半期消費者物価指数、中・1月製造業PMI、独・1月消費者物価指数(速報)、米・1月ADP雇用統計、FOMC政策金利、2月1日に英・英中銀政策金利、米・1月製造業PMI(確報値)、1月ISM製造業景気指数、2日に米・1月雇用統計、12月耐久財受注(確報値)などが予定されている。