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【盛岡、山口に続く候補地は?】NYタイムスの名物企画「今年、行くべき場所」、次に選ばれてもおかしくない「5つの街」をピックアップ

富山市(富山県)

 盛岡と山口の共通点は、メジャーな観光地ではないがゆえに、喧騒から逃れた旅が楽しめる場所だということ。北陸新幹線の開通により、首都圏からのアクセスが劇的に良くなった富山は、盛岡と山口に続く“第3の街”として本命にあげたい街です。

 弘前や会津若松ほど強力な「これ」といった観光スポットはありませんが、コンパクトシティを目指す街づくりは全国の注目を集めており、路面電車が街を駆け抜ける光景は、ヨーロッパの都市のような趣もあります。遠方には高く立山連峰がそびえ、自然豊かで空気が澄んでおり、米どころなので、米が美味しいのは言うまでもなし。水の美味しさも抜群で、水と米が美味しければ酒も美味しいのは当然のこと。さらに目の前には日本有数の漁場、富山湾があり、海の幸も絶品です。

 盛岡と山口はいずれも県庁所在地なので、次もそのルールが適用されるなら富山は有力な候補。黒部ダム、宇奈月温泉、合掌造り集落など、近隣には有名な観光スポットも多いので、もしランキングで選出されることがあれば、地震被害で苦しんでいる北陸にも元気が出てくると思います。

滋賀

 隣に京都という超有名観光地があるだけに、外国人のみならず日本人にもスルーされがちですが、実は見どころが多いのが滋賀。他の街は「市」ですが、こちらは「県」として魅力的です。彦根城、比叡山延暦寺、近江神宮、多賀大社など、歴史的建造物が豊富なら、琵琶湖、伊吹山、余呉湖など、自然も豊か。甲賀の忍者、信楽焼、鯖街道、近江八幡の水郷めぐりなど、楽しみ方はバラエティに富んでいて、新幹線で通過してしまうには惜しい場所です。

 その立地ゆえ、日本史の世界ではたびたび歴史上のターニングポイントとなる舞台となっており、歴史という観点からたどっても、訪れたい場所だらけ。近江牛や鮒ずしなど、グルメも興味深いラインナップが揃っています。関西在住の方には「滋賀=京阪神のベッドタウン」という認識かもしれませんが、それだけでは滋賀の魅力は語り尽くせません。

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