バランス型ファンドは「幕の内弁当」
インデックス型・アクティブ型はともに「株式」を中心に運用される商品が多い。それとは別に、債券や不動産投資信託(REIT)といったほかの資産も組み入れた「バランス型ファンド」もある。
「株式とは異なる値動きをするものを組み合わせてバランスを取っているため、これ1本でよりリスクを分散させることをねらった幕の内弁当のような商品です。株式インデックスよりリターンは低くなりますが、リスクも低いので、株式だけでは不安な人はバランス型ファンド1本でもいい」(横山さん)
株式型と比べると、より安定的な運用がめざせるのもメリットだ。経済株式評論家の木村佳子さんが話す。
「株価が下がっていても、REITの上昇や事業収益分配金などによってカバーできるなど、資産全体のバランスを取ることができるので、より安定的に少しずつお金を増やしたい人向け。基本は国内外の株式と債券の計4つに分散する『4資産均等型』です」
ほかにも、国内外の不動産や新興国の株式・債券などに対象を広げた「8資産均等型」などもある。
「ただし、より細かく、8分の1ずつにしたからといって、効率的な運用ができているかどうかは別の話。運用実績の比較が重要です」(松岡さん)
“いまが旬”だからこそ、安易に飛びつかずに、冷静に選びたい。
※表は「みんかぶ」の「投資信託売れ筋ランキング上位100」をもとに本誌・女性セブン作成。純資産総額が5億円以上のファンドを対象に、「つみたてNISA」対象商品の中から2022年11月~2023年10月末の1年間の「伸び率」の大きい順にランキングした。
※女性セブン2024年2月29日・3月7日号