NYダウが史上最高値更新を続け、日経平均株価も史上最高値(3万8915円)更新に迫るなど世界的な株高基調が続いている。金(GOLD)や原油などの資源価格も高騰するなど、投資チャンスが拡大している。そうしたなか、世界中の幅広い銘柄に投資できる「CFD取引」が注目を集めているというが、初心者にとってはどうしてもハイリスク・ハイリターンのイメージがつきまとうのではないだろうか。「CFD取引」とはどのようなものか。CFDやFXの専業トレーダーで初心者向けのテクニカル分析などをアドバイスするhanaさんが解説する。
CFDとは何か? その仕組みとコスト
はじめまして、専業トレーダーのhanaと申します。みなさんは「CFD(Contract For Difference)取引」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 一つの証券口座で国内外の株価指数や個別株、金や原油などのコモディティ(商品)、債券など多種多様な銘柄を手軽に少額の証拠金で取引できるため、最近人気を博している取引です。
日本語では「差金決済取引」と呼ばれ、値動きの対象となる資産そのものの受け渡しではなく、売買で発生した損益のみを受け渡す取引で、FX(外国為替証拠金取引)と同様、証拠金を預け、レバレッジをかけて取引するものです。一般には外国為替をFX、株式や株価指数、債券、コモディティなどを対象にしたものをCFDと呼びます。取引手数料(売買手数料)は基本的に無料で、売る時の価格と買う時の価格の差となる「スプレッド」が取引にかかる実質的なコストとなります。
レバレッジをかけるというと怖さを感じるかもしれませんが、しっかりと損切りする場所を決めてからエントリーすれば「損小利大」のトレードが可能になります。適切なトレードの知識をつけてから取引することがとても重要です。
証券会社が提供しているCFDの売買代金ランキングを見てみると、「ナスダック100」、「日本225(日経平均)」、「WTI原油」、「香港ハンセン(指数)」、「ゴールド(金)」の順で人気となっています。一番人気の「ナスダック100」は出来高が多く、ストレスなくスキャルピング(数秒から数分単位で売買を繰り返す取引手法)できるほどスプレッドも狭い(取引コストが低い)ので、私もメインで使用しています。
値動きも適度なボラティリティがあるので、毎日トレードチャンスがあるというのも特徴的です。一度トレンドが出たらスイングポジションを伸ばすこともできるので、トレードする感覚としてはFX取引と似通っています。