11月の米大統領選に向け、トランプ前大統領(77)が予備選での快進撃を続けている。もしもトランプ氏が大統領に再選したら(もしトラ)、活況が続く日本株にどのような影響が予想されるのか。株高の恩恵を最大限受けるには、経済環境を大きく変化させる「トランプ再登板」の影響を正しく見通し、株価上昇が見込める銘柄に今から注目しておくことが重要だ。
自国産業保護のため利下げ圧力を強めるトランプ氏の再登板により、「円高・ドル安」が進行する可能性が高い。その未来を見据えて、目を付けておきたいのが「内需関連銘柄」だ。ケイ・アセット代表でマーケットアナリストの平野憲一氏が語る。
「前回のトランプ政権では円高が進み、国内では輸出関連銘柄が売られる一方、内需関連銘柄が買われました。なかでも人気が高かった建設関連はトランプ氏の再登板時も要注目です。特に株主還元に積極的な大林組や配当利回りが4%を超える奥村組、海外にも積極的に投資して業容を拡大するアルインコは期待が大きい」
マーケットバンク代表の岡山憲史氏は、内需関連の代表格である「銀行銘柄」に注目する。
「特に三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループといったメガバンクは増配基調が続いており、株主の還元に積極的であることも好材料です」
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