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【令和の「新・長者番付」トップ100】ヤンキースの経営パートナー、33歳日本人最年少ビリオネア、菊川怜の夫などがランクイン

令和の「新・長者番付」の顔ぶれは?(左からビジョナル社長の南壮一郎氏、M&A総合研究所代表取締役社長の佐上峻作氏/時事通信フォト)

令和の「新・長者番付」の顔ぶれは?(左からビジョナル社長の南壮一郎氏、M&A総合研究所代表取締役社長の佐上峻作氏/時事通信フォト)

 日経平均株価が史上最高値を更新し、日本経済は今「令和バブル」を迎えている。その波に乗って、IPO(新規上場)などで新たな「超富裕層」も次々と誕生。そこで今回、上場企業4000社の決算書や大株主の情報などを整理する企業価値検索サービス「Ullet(ユーレット)」の協力のもと、上場企業の最新の有価証券報告書から個人の大株主を抽出。当時の保有株の時価総額順に100人をランキングした。「新・長者番付」上位に名を連ねたのはどのような人物なのか──。【前後編の後編。前編から読む

 上位にランクインした孫正義氏(ソフトバンクグループ会長・1位)、三木谷浩史氏(楽天グループ会長・8位)、南場智子氏(ディー・エヌ・エー会長、73位)はプロ野球球団を保有するが、“その上”を行く経営者が現われた。人材サービスのビズリーチを傘下に持つビジョナル社長・南壮一郎氏(10位)だ。

「昨年、米大リーグのヤンキースが部分的な権利を有する経営パートナーとして南氏を迎えたと発表。ヤンキースのオーナーに日本人が名を連ねるのは史上初です」(関氏)

 ビズリーチの創業以前に東北楽天イーグルスの創立メンバーだった南氏。少年時代をカナダで過ごし、大学や就職は米国を選んだ。米モルガン・スタンレー証券を辞めた後、スポーツビジネスを志すなかで楽天・三木谷氏の知遇を得て直談判し、球団創設に関わったという。

 そんな南氏には、こんな太っ腹な一面も。先日、たまたま六本木の飲食店で同席したという30代の女性が語る。

「南さんは会社関係の方々と楽しんでいたようで、高級シャンパンを何本も空けていた。深夜になると我々のほうを向いて『そちらの席にもシャンパンあげて!』と1本数万円の『ベルエポック』をボトルで奢ってくれたんです。あとで従業員に聞くと、『常連さんです。本当にいい人でお金持ちぶらない』と言っていた」

「仲間づくりが経営者の最大の仕事」と言う南氏らしい逸話だ。

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