佐渡島隆平氏が明かす成功までの経緯
住宅関連サービスなどの会社を持つくふうカンパニー代表執行役・穐田誉輝氏(79位)は妻が有名人だ。
経済ジャーナリストの河野圭祐氏が言う。
「女優の菊川怜さんの夫。あまりメディアには出ませんが、年下のIT起業家たちには兄貴分として慕われている。野球好きで古田敦也氏と親交があり、古田氏がヤクルト監督の頃は応援プロジェクトのリーダーを務めたことも」
クラウド監視カメラを手がけるセーフィー社長・佐渡島隆平氏(97位)は、ヒット漫画『宇宙兄弟』などの編集者として知られるコルク社長・佐渡島庸平氏の従兄弟。佐渡島隆平氏本人が成功までの経緯を明かす。
「クラウド録画サービスでシェア1位を取るまでにはいくつかの転機がありました。カメラ製品を1機種限定か多機種展開するかで社内の議論が紛糾したり、交差点での交通量調査を受託した時はシステムや通信トラブル、風雪、熱、浸水などの物理的要因による失敗も繰り返してきました」
こうした試行錯誤を経て幅広いラインナップにつながったという。
「2021年の上場から2年強が経ちましたが、現在はようやく土台づくりが終わり、『映像から未来をつくる』というビジョンの入り口に立っています」(佐渡島氏)
株価がうなぎ上りの今、有価証券報告書に記載された時より時価総額は日々、膨らんでいる。
(了。前編から読む)
※週刊ポスト2024年3月8・15日号