日経平均株価が史上最高値を更新し、日本経済は今「令和バブル」を迎えている。その波に乗って、IPO(新規上場)などで新たな「超富裕層」も次々と誕生。
「経済的成功者が率いる企業にベットすること、いわゆる“勝ち馬に乗る”精神は株式投資でも有効です」
そう話すのはカブ知恵代表の藤井英敏氏。令和の新・大金持ちの経営する企業は株式投資の面でも優良銘柄が多いという。
本誌・週刊ポストでは、上場企業4000社の決算書や大株主の情報などを整理する企業価値検索サービス「Ullet(ユーレット)」の協力のもと、上場企業の最新の有価証券報告書から個人の大株主を抽出。当時の保有株の時価総額順に100人をランキングした。そこでランクインした大富豪たちが経営する企業の中から、まだまだ今後の成長や株価上昇が見込める銘柄を、藤井氏とグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏が厳選。表にまとめた。
藤井氏が挙げるのが、富豪ランキング5位の永守重信会長が率いるニデックだ。
「長年トップの座にあった永守氏からソニー出身の岸田光哉副社長に4月に交代。これが一番の買い材料です。同社のモーターは電気自動車一辺倒でしたが、新社長の下、さまざまな産業に事業を拡大し、バランスよく成長できる可能性が高まったと見ています」
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