セットメニューは買わなくなるかも
多い人数分をテイクアウトする場合は、レジ袋の必要性がさらに高まるという声もある。都内に住む会社員のAさん(30代男性)は、妻と2人の子どもと4人暮らし。マクドナルドで家族全員分のセットを購入し、テイクアウトすることも多いという。
「家族4人分のセットともなると、結構な量になります。バーガー類とサイドメニューで紙袋2個分くらい。そのほかにドリンクが4つで、レジ袋なら2枚です。バーガー類とサイドメニューだけならエコバッグでもどうにか運べますが、ドリンク4人分をエコバッグに入れて運ぶ自信はないですね。
仮にドリンクを運ぶための紙製のホルダーをつけてもらえたとしても、エコバッグのなかで安定させるのは難しい。結局、こぼれるのが嫌なので、もしも今後レジ袋が有料化されたとしても、お金を払ってレジ袋を買って、店員さんに安定するように詰めてもらうと思います」(Aさん)
レジ袋が有料化したら「セットメニューは買わなくなるかもしれない」と話すのは、神奈川県に住む自営業のBさん(40代男性)だ。
「レジ袋なしだと、やっぱりテイクアウトでドリンクがこぼれてしまう危険性がある。エコバッグのなかでドリンクがこぼれたら、最悪ですよ。あと、ドライブスルーを利用することもあるんですが、レジ袋なしの紙袋に入った状態で助手席にそのまま置いていたら、ポテトの油がしみ出て、シートを汚したこともありました。レジ袋がないとそういったリスクがあるんです。かといって5円を払ってレジ袋を買うのもなんだかもったいない。そうなるとドリンクやポテトを買うのを躊躇するかもしれません。
ドリンクならスーパーでペットボトルを買ったほうが安上がりだし、たくさん食べたければ、ポテトじゃなくてバーガー類をもう1個追加すればいい。これまでは特に深く考えずにセットメニューばかりを注文していましたが、やはりそこにはレジ袋が必須。もしレジ袋が有料化したら、ドリンクやポテトを避けて、単品で買うことも増えるかもしれません」(Bさん)
マクドナルドのレジ袋が全国の店舗で有料化されたら、売れ筋メニューが変わった──そんな展開もあるのだろうか。(了)