電車に乗らなくなり、本や雑誌を読まなくなった
広告代理店勤務の30代男性・Bさんは大学生時代から都内で一人暮らし。実家は神奈川県の“海のほう”で、中学・高校時代はそこから都内の一貫校に1時間半~2時間かけて通っていた。
そんなBさんは、「遠距離通学だからこそ、していたことがあった」と振り返る。
「遠距離通学の人あるあるだと思いますが、往復3時間ぐらいあると、『今日は電車の中でこの単語を覚えよう』とか、『この雑誌は電車の中で読もう』というように、電車内の時間を普通に何かする時間としてカウントするようになります。
僕は電車の中では試験前は勉強、それ意外は雑誌か単行本、漫画を読む時間と決めていました。ただこれは、乗り換え事情にもよりますね。1本の電車に長く乗っていられる場合はやりやすいです。それが、大学に入って電車に乗らない生活になると、何も読まなくなりました……。電車の中という限定された空間だからこそ、集中して何か読めるというのはあると思います」(Bさん)
次のページ:通勤時間が短くなっても「自由時間が増えた気がしない」