プロスニーカー市場には他のスポーツメーカーも注目している。2016年にミズノが本格参入、続いて2022年にはコンバースが、23年にはニューバランスも加わった。百花繚乱の様相だが、市場に対する五十嵐氏の見立ては冷静だ。
「労働時間の上限に関する規定が厳しくなる建設業界の2024年問題などもあり、ワークシューズ全体のパイは、これ以上増えることはないと考えています。より選ばれやすいスニーカーを提案するためには、一足一足の価値を上げ、他社には真似のできないスニーカー
作りに徹することが重要だと考えています」
ランニングシューズでは世界有数のシェアを誇るアシックスだが、プロスニーカーの分野でも、存在感は更に増して行きそうだ。