6月1日から大手企業の面接が解禁し、2020年卒の選考が本格化している。街中には多くの学生たちのリクルートスーツ姿を見かけるが、女子学生は例年よりも心なしかパンツスタイルが少ない印象だ。
画一的なリクルートスーツには賛否両論あるところだが、パンツスタイルが影を潜めている背景には何があるのだろうか。実際に就活中の女子学生たちから、生の声を集めてみた。
都内の短大生・Aさんは、スカートの選択について「特に何も考えなかった」と言う。
「私は女性のスーツはスカートと思い込んでいて、みんながスカートを履いているから、自然とそうなった感じです。スーツは無難でいい。パンツという選択肢を考えたことがありませんでした」(Aさん)
都内私大に通うBさんも、「目立ちたくない」と口をそろえる。
「就活では、いかに周りから浮かないかを考えて、スーツは黒のタイトスカートです。50代の母は紺やグレーといった色や、ストライプ柄でも良いと言っていましたが、今の時代、無地で黒以外のリクルートスーツを着ている女子はほとんどいない気がします。そして、そんなところで個性を出そうと思いません。そもそもリクルートスーツを着ている時点で、個性も何もないですし」(Bさん)