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【番組続々終了】タモリ「長者番付・法人所得」の推移から見えてくる驚きの“賃金上昇カーブ” かつては「番付に名前が載るとは思っていなかった」

タモリが芸人の地位とギャラを向上させたと言われる所以は(時事通信フォト)

タモリが芸人の地位とギャラを向上させたと言われる所以は(時事通信フォト)

 タモリのレギュラー番組が徐々に姿を消している──。3月9日、『ブラタモリ』(NHK)の放送終了後、番組公式サイトに「2015年からお届してきた今のスタイルでの放送は3月9日の回をもって、いったん区切りをつけることになりました」と掲載された。3月限りで終了することはNHKから発表されていたが、放送中にタモリや野口葵衣アナウンサーからの言葉がなかったため、ネット上では驚きの声が上がった。

 タモリのレギュラーは昨年3月に『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)が終了しており、残る番組は『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)だけになった。

「来年の8月で80歳になるタモリさんは自身の引き際を考えて、徐々に番組に幕を下ろしているのでしょう。そこには実務的な問題もあると思いますし、一気に降板すると、翌年支払う税金の問題も出てくる。とはいえ、もう十分稼いだので、個人的に金銭に困ることは考えられない。所属事務所やスタッフのことを慮って、1つずつやめていくことで、納税額の調整をしているとも考えられます」(芸能関係者)

1982年から『笑っていいとも!』の司会に

 福岡での社会人生活を経て、30歳でタレントになったタモリは7年後の1982年10月から平日昼の帯番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の司会に抜擢される。在宅率が低い時間帯にもかかわらず、『いいとも!』は開始から半年足らずで視聴率20%を超えた(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)。

「当時は高額納税者が公示されていました。いわゆる“長者番付”ですが、それを見ると、『いいとも!』が放送1000回を迎えた1986年、タモリの納税額は1860万円でした。『いいとも!』の金曜レギュラーだった明石家さんまは8643万円、この2人とともに『お笑いビッグ3』と呼ばれたビートたけしは3434万円、当時25歳の石橋貴明は3875万円、木梨憲武は3576万円でした。

 この年、とんねるずは『歌謡曲』『やぶさかでない』『人情岬』などのヒット曲を出しており、歌唱印税も多かったはずです。当時の長者番付ではお笑い芸人よりも、歌手や俳優のほうが上位に来ていました」(芸能記者。以下同)

 タモリは国民的人気番組の司会を務めながら、長者番付ではそこまで目立っていなかった印象も受ける。

「最後の公示となった2004年、歌手部門で宇多田ヒカルが3億6595万円、俳優・タレント部門ではみのもんたが2億101万円でトップでした。タモリは7690万円で、峰竜太の7828万円よりも少なかった。みのもんたは『午後は○○おもいッきりテレビ』、峰は『ザ!情報ツウ』といずれも帯番組のMCをしていたため、高額になっている。それなら、タモリはもっと上でもおかしくない。2人の番組より『いいとも!』のほうが長かったわけですから、ギャラも上と考えるのが自然でしょう」

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