介護領域でも美容がコミュニケーションツールに
介護の領域においても、美容は大きな力を発揮している。女優で、現在は認知症専門クリニックで准看護師としても働く北原佐和子さんが話す。
「おしゃれやスキンケアによって明るさや元気を取り戻したり、症状が緩和される患者さんの姿は、これまでたくさん見てきました。
ボサボサだった髪の毛を整えて、メイクをした自分の姿を鏡で見ると表情がキラキラ輝き出す。
外見の変化そのものに加え、ヘアメイクをしてもらったことや、『きれいですね』と声を掛けられたことで自分に関心を向けてもらったと感じて、そのことがとてもうれしいようでした。美容は人と人とがつながるコミュニケーションツールでもあるのだと実感しました」
100年美容がもたらすのは、最後まで自分らしく輝くためのあなただけの美しさなのだ。
(了。第1回から読む)
※女性セブン2024年3月21日号