大学の同級生から「高校までオール公立の俺勝った」
外資系メーカー勤務の30代男性・Bさんは、東京一工(東大、東工大、一橋大)の合計の合格者数が3ケタ、その他旧帝大、医学部医学科、早慶の進学者がずらりと並ぶ私立中高一貫校の出身。Bさんは家庭の事情から浪人できず、現役で中央大に進学したが、出身校については「マジで面倒」だと苦笑する。
「出身校は自ら言うことはないです。でも言う羽目になって仕方なく明かすと、『エッ! あそこってすごい進学校なんでしょ』とか、『中学受験してもここに来てるんだったら、高校までオール公立の俺勝った』『教育費のコスパ最悪だね』など、言われたい放題です(笑)」
では実際、私立の中高に行ったことをBさんは「無駄」だと思っているのか。
「中高一貫校での生活は楽しかったし、学びもたくさんあったので、無駄だったとは思いません。6年間ならではの友人関係もあったと思いますし。優秀な同級生のおかげで、自分の出身校が“頭いい”と評されるのは誇りではあります」(Bさん)
しかし、そんなBさんでも「同窓会には行かない」という。
「簡単に言えば、僕は“少数派”なので、正直話が合いません。あまり同級生への思い入れもなく、今となっては連絡を取り合う人は一人もいませんよ」(Bさん)
次のページ:「落ちこぼれだったから」とも言いにくい