こうしたリスクにどう備えるか。火災保険の賢い選び方と、すでに入っている場合の見直しポイントを紹介する。
ただ削るのではなく「必要な補償」を見極める
火災保険の対象になるのは「建物」と「家財」で、建物には付随するブロック塀や車庫なども含まれる。家財はソファなどの家具やテレビ、冷蔵庫、衣類など、家の中にあるものが対象だ。
火災保険といっても対象は「火事」だけではない。「落雷」や「破裂・爆発」「風災・ひょう災、雪災」「水災」なども含まれる。さくら事務所のマネーコンサルタント・浅井理恵さんが言う。
「以前は『火災、落雷、破裂・爆発』のみ、もしくはこれに『風災・ひょう災・雪災』をプラスしたものが基本補償とされていましたが、最近は火災、自然災害、日常生活リスクまでをカバーできる保険が主流になっています」
実際には、保険会社によって補償内容のプランは異なっている。
しかし、そうした個別の判断もなく、営業マンにすすめられるままに加入している人も多いと、災害リスクアドバイザーの松島康生さんは指摘する。