その上で、明らかに“無駄な補償”を外していくのが正しい手順。
「例えばマンションの上層階や高台にある家は、水災被害に遭うリスクが少ないので外してもいいでしょう。水災を取り除けば、支払う保険料は10年間で10万円近く安くなることもあります」(松島さん)
最近ではさまざまな特約をつける保険も増えていて、地域によっては入るべきものもあるが、なかには慎重に検討したほうがいい特約もある。浅井さんが例に挙げるのは「類焼損害特約」だ。
「自分の家が火元になって隣近所を延焼させてしまった時にその相手が無保険だったり保険金額を低く設定していたために再建築に足りない費用を補うものです。しかし、今は火災保険の加入率がおよそ80%あり、自分の加入している保険金で費用がまかなわれることが大半。実際にこの特約による請求はほとんどありません」
しっかりと、あり得るリスクに備える分、不要な補償や特約は外して保険料の無駄を省こう。
※女性セブン2017年2月2日号