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【がん闘病】経済アナリスト・森永卓郎さんが「標準治療」から「月150万円の自由診療」への切り替えを決意した理由

新著『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』をどうしても完成させたかったと語る森永卓郎氏(森永康平氏のYouTubeより)

新著『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』をどうしても完成させたかったと語る森永卓郎氏(森永康平氏のYouTubeより)

 また、大学のゼミの新入生を育てずに、この世を去るのも心残りでした。そうした動機がなければ、恐らく保険適用の標準治療を続けていたでしょう。

 ちなみに、もうひとつ前言を撤回しなければならないことがあります。以前の取材では「医療保険やがん保険に入ったことがない」と申しましたが、会社が私にがん保険をかけていたことがわかりましてね(笑)。でも、会社に入った保険金で私の治療費を払うと「横領」にあたるらしく、1円も使えない。ひどい話です。

 いずれにせよ、闘病は半年以内に決着するでしょう。無事、新刊はベストセラーになり、今後がんの原発部位がわかれば私も標準治療に戻すつもりです。自由診療の治療費は、著書という“遺書”を残すために支払ったコストと考えています。

※週刊ポスト2024年3月29日号

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