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がん保険「加入すべきか否か」のポイントを解説 最近の人気は「実損てん補」タイプ、FPの注目は「給付金無制限」タイプ

がん保険加入を検討する際のポイントとは(イメージ)

がん保険加入を検討する際のポイントとは(イメージ)

 日本人の2人に1人が罹患する「がん」。いざ自分が、がん治療と向き合うことを考えると、その費用がいくらぐらいになるのか、不安になる人もいるだろう。たとえば、保険適用されない入院時の「差額ベッド代」や「寝具、タオルのレンタル代」などは自費となるため、治療が長引くほど出費はかさむ。

 生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(2022年度)によると、入院時の1日あたり自己負担費用平均は1万9138円(男性の場合。がん治療以外の入院も含む)。手術をし、20日間入院すれば40万円近い出費は避けられない。

 そこで検討されるのが「がん保険」の加入だ。FPの横川由理氏が言う。

「がん保険は保障をがんに特化しているため、比較的割安な保険料で手厚い保障が受けられるよう設計されています。また一般的な医療保険は入院や手術に対する給付金が中心となりますが、がん保険は診断確定時に使途の制限がない100万円程度の診断給付金が給付されるなど、まとまったお金を受け取れる商品が多いのが特徴。『給付金を受け取り、経済的な不安が和らいだ』という患者さんも少なくない」

『がんとお金の本』著者でがん闘病の経験があるファイナンシャルプランナー(FP)の黒田尚子氏が言う。

「公的制度で治療費のかなりの部分がカバーできるとはいえ、仕事を辞めたり休職すれば収入減少は避けられません。そうした事態に備えるなら、治療給付金付きのがん保険への加入を検討しても良いでしょう。契約にもよりますが、毎月10万~30万円程度の給付金を通算120か月まで受け取れる特約もあります」

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