「自分がトナラーだと思われていたらどうしよう」
Aさん以上に、露骨にならないように“トナラー対策”をしているのが、都内在住の会社員・Bさん(40代男性)だ。Bさんの場合、自分がトナラーになっているのではないかと不安になることもあるという。
「誰かが隣に座ってくることも嫌なんですが、混んでいる電車が徐々に空いてきた結果、自分と見知らぬお客さんが2人で並んで座っている状態になることがあります。
そうなると、自分が隣の人に不快感を与えているんじゃないか、と気になってくるんですよね……。隣に座っているのが女性だとなおさらです。そうなったら、できるだけ自然に席を立つようにしています」
席を立つタイミングにも工夫がある。
「電車が次の駅に着きそうになったら、あたかもその駅で降りる準備をするかのような感じで立ちあがり、ドアの前で待機します。そして、駅に着いたら実際に降りる。次の電車がすぐにきそうなら、駅で待って次の電車に乗る。急いでいる時は、一旦降りて別の車両に移動する。自意識過剰かもしれませんが、気にする自分のほうがイヤなので」(Bさん)
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