チキンを使った限定メニューが個性的になる事情
季節ごとにさまざまな限定メニューを発売している松屋。今回の『たっぷり明太タルタルチキン定食』のほか、第3回復刻メニュー総選挙で1位となった『シュクメルリ鍋定食』、何度も復活販売している『ごろごろ煮込みチキンカレー』など、チキンを使った人気メニューも多い。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏が分析する。
「松屋の限定メニューでは、牛肉を使ったものもありますし、豚肉を使ったものやハンバーグを使ったものもありますが、個性的なメニューにはチキンを使うことが多い印象です。
そして、松屋の限定メニューは、比較的しっかりとした味付けでこってり系が多いんです。濃い味付けという場合、脂身が多い牛肉や豚肉だと重くなるけど、チキンは素材があっさりとしているので、バランスが取りやすいのだと思います。今回の『たっぷり明太タルタルチキン定食』などは、まさにそのパターンでしょう。
また、牛肉には『牛めし』『牛焼肉定食』という“ド定番”のメニューがあり、そちらの支持率が圧倒的に高い。豚肉については“豚カルビ”系メニューが定番になっています。そういうわけで、牛肉や豚肉を使ったメニューなら、ド定番の方を選ぶというユーザーも少なくないのでは。限定メニューの魅力を伝えるためには、普段はあまり選ばれないチキンのほうが使いやすいという側面もあると思います」
斬新なものも多い松屋のチキンを使った限定メニュー。今後も多くのファンを喜ばせることになりそうだ。(了)