長男が塾で習ったことを相川が教えてもらうなど、親子二人三脚の受験勉強で、子供と気持ちが共有できるようになったという。
「少なくとも“勉強しろ”だなんてむやみに言えなくなりましたね(笑い)」
高卒認定試験に合格した直後から、相川は大学入学の夢を膨らませた。
「以前より神事に興味があり、國學院大學の科目履修生にはなっていたんです。これが面白くて。この大学に入れば、もっといろいろな授業が受けられる――魅力的に思えましたね」
とはいえ、当時は子供が小さかった。末っ子が小学校に慣れた2年生になる2020年が大学入学の好機と逆算して計画。子供が寝た後に受験勉強を続けた。
最初は反対していた家族も、仕事も育児も勉強も懸命にがんばる母の姿を見て、徐々に応援するようになったという。さらに、大学に入りたいと事務所にも相談して仕事の体制を整えた。社会人の学び直しには、周囲の理解と協力が必要不可欠なのだ。
そして2020年。相川は一般入試に合格し、國學院大學神道文化学部に入学した。
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