若い頃に勉強ができなかった、無理矢理やらされる勉強はつまらなかった――そんな後悔を心の片隅に持ち続けていた人が、中高年になり、時間や経済的な余裕ができたタイミングで、“学び直し”をするケースが増えているという。実際に学び直しをしたモデルの知花くらら(41)に話を聞いた。
大学入学と同時に第1子の妊娠が判明
もともと、学ぶことが好きだったという知花。上智大学文学部教育学科を卒業後、モデル活動をしながら、27才のときに栄養学を学ぶため短期大学に入学した。その後は仕事に専念したものの、2018年に転機が。
「この年、沖縄県・慶留間島(けるまじま)にある祖父の生家を譲り受けたんです。古い建物だったので、建て直すためにも建築を専門的に学んでみようと思ったのです」(知花・以下同)
選択したのは、建築士の資格取得のための学位が取れる京都芸術大学通信教育部建築デザイコース(3年次編入学)。レポート提出などの座学と、実技を学ぶための月に2~3回のスクーリングで単位が取得でき、社会人なら最短2年で卒業できる。これなら仕事と両立できると思った。しかし──大学入学を決めたと同時に第1子の妊娠が判明した。
周囲からは、「そんなときに、大変な環境に踏み込まなくても」などと言われたという。
「私としては、妊娠で仕事をセーブするから時間ができると思ったんですよね。思い立ったらすぐ挑戦したくなるタイプなので難しいことは考えず、まずはやってみて、それから考えればいいと思っていました」